2023/06/08 09:39
「creating with natural materials」と記した新しい下札は、enricaからのメッセージを込め、封筒の形で製作しました。補修用の布や糸などと共に刺繍糸が付属されています。
新しいネームは緯糸にリネン素材を使って製作しました。リネン素材ならではのハリ感やスラブ感のあるenricaらしい自然な仕上がりになっています。
服を作っていて感じることは、本当に多くの人たちが一枚の服に携わって完成するということ。
いま、着ているものを例にとれば、デザインする、布を織る、生地を染める、裁断する、縫製する、製品染めをする、仕上げる、検品する、袋に詰めると、いくつもの工程を経ています。すべてが専門のつくり手の丁寧な仕事によって、一枚の服を形つくられています。
さらには、服のイメージを伝えるプレス、着る人へと橋渡しをする販売を通して、一枚の服は着る人の元へ届き、実際に袖を通して初めて、多くの人たちが紡いできたenricaの服は”一着”になるのだと思います。
ネーム下のスペースに付属の刺繍糸、またはほかのどのような材料を使っても構いません。自分だけのサインを入れて、世界に一枚しかない服作りに参加して欲しい、enricaからのメッセージです。
今季から始まった北海道染めの葡萄とアロニアをデザインした下札、リサイクルした古紙に花やハーブの種を漉きこんだ「シードペーパー」で作った下札もご用意しました。ひと晩、水につけて土に埋めると数日で発芽し、紙の部分は徐々に分解され数ヶ月で土に還るもの。綿やリネン、草木染めなどenricaアイテムの植物由来素材の恵みに感謝し、植物を増やす一助になればとの取組です。
初コレクションからの愛着ある下札、ネームがついた商品と、新しい下札、ネームがついた商品、どうぞよろしくお願いいたします。
新しい下札、ネーム、シードペーパーは赤塚桂子さんにデザイン頂いています。